骨が脆くなり、骨折する危険が高まっている状態です。
日本人はとても骨粗鬆症が多く、推定1,300万人の患者が潜在し、要介護要因の第4位に挙げられるほど(^1)、生命予後・生活の質に強く影響する疾患ですが、あまり顧みられていないのが現状です。また、椎体骨折で8.6倍、大腿骨頸部骨折で6.7倍の相対死亡リスクが上昇する(^2)という報告もあり、罹患すると一部の肺がんの死亡リスクを上回るほどの危険があります。骨粗鬆症は骨の「病的老化」で、明らかな「疾患」です。骨折は骨が脆くなるために起こる合併症で、予防および治療が必要なのです。
- ^1 平成22年国民生活の基礎調査
- ^2 Cauley, JA, et al: Risk of Mortality Following Clinical Fractures. Osteoporosis Int 2000;11(7):556-61