「骨折がないから大丈夫…」本当にそうでしょうか?
エックス線検査に異常がなくても、靭帯断裂・軟骨損傷などが伴えば、意外に治癒は長引くものです。特に小児の足関節外傷では高率に軟骨裂離損傷が伴うという報告もあり、慎重な治療が必要です。「捻挫だから…」「打撲だから…」と、一律な治療では回復も遅れます。スポーツ外傷では、選手としての能力にも影響してきます。
当院ではエックス線検査による骨硬組織の診断に加え、超音波画像(エコー)による軟部組織診断の精度向上につとめています。以前のエックス線検査のみでは見逃していたかもしれない、と思わせるほどパワフルな診断ツールを手に入れた、というのが整形外科医としての実感です。